女性ホルモンって何?

Why


知っているようで知らない、女性ホルモンのこと。

「女性ホルモン」とは、主に卵巣から分泌されるホルモンで、排卵や月経を起こしたり、基礎体温を上下させたりなど、「妊娠・出産の機能と、そのためのカラダづくり」という重要な役割を持っているホルモンです。

生理が終わって次の生理までの約1ヵ月の間に、やたらお腹が空いたり、眠くなったり、イライラしたり、逆に体調も気分も絶好調!みたいな時期ってありませんか?
そんな女性特有のリズムを作り出しているのが、2種類の女性ホルモン「エストロゲン」と「プロゲステロン」です。

【エストロゲン】:女性らしさをつくるホルモン
成長とともに分泌量が増え、胸が大きくなったり、丸みのある体形になったり等、「女性らしいカラダをつくるため」のホルモンです。
子宮内膜を厚くして妊娠に備える役割もあります。さらには、心と体の調子を整えて、肌や髪の潤いを保つ作用があるため、別名「美肌ホルモン」とも呼ばれています。

【プロゲステロン】:妊娠するためのホルモン
基礎体温を上げ、妊娠しやすいように子宮内膜を安定させたり、乳腺を発達させたりなど、「妊娠するための環境を整える」ホルモンです。
妊娠しなければプロゲステロンは減り始め、その後、子宮内膜がはがれて「月経」が始まります。
妊娠のための大切なホルモンですが、月経前には、むくみや便秘、肌荒れイライラなどの不快な症状を引き起こすこともあります。

女性のカラダは、「エストロゲン」と「プロゲステロン」の絶妙なバランスで保たれています。
月経の周期は約28日間。その間にエストロゲンとプロゲステロンは分泌量のバランスを変えながら女性の体調を整えています。
女性ホルモンのバランスが乱れると、月経前症候群(PMS)や重たくてつらい生理、女性特有の病気など、様々な体調不良の原因になることがあります。
自分の体調や悩みがあるときに何でも気軽に相談できる、かかりつけの婦人科の先生を持つことをオススメします。